認知症と成年後見制度
2011.09.29
こんばんは,司法書士の中川です。
今日は私が認知症に関する研修を受けた後に,まとめた文章をそのまま投稿させていただきます。
時間が無く…。すいません。
認知症は「認知」と名のつく病気であるが,単純に認知機能のみに障害が起こる訳ではなく,様々な症状を含む。また,高齢になるにつれ認知症になる危険性は高まるが,年をとっただけで認知症になるわけではない。
近年,医療の進歩により,認知症が徐々に解明され回復可能な事例も増えてきている。 認知症の発症率は調査によって様々であるが,2015年には260万人,2020年には292万人にも増加するといわれている。高齢になればなるほど発病の危険性は増えるので,医療が進み高齢化が進めば進むほど認知症は増えるであろう。
素人だと高齢者=認知症と安易に判断しがちであるが,その内に高齢者の精神障害は認知症以外の可能性も含まれているため,成年後見制度の利用の際には内科の医師等ではなく専門医の判断を仰ぐべきである。
また認知症には様々な周辺症状が含まれ例えば睡眠障害,幻覚,妄想,物盗られ妄想,鬱状態,暴言,暴力,徘徊,異食,譫妄など症状をあげればキリがないが,柔軟な対応および治療で周辺症状は改善出来ることもあり,関係者の負担も軽減できることもあるため,あきらめずに治療にあたるべきである。
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