相続と遺言書なら大阪相続相談所
2011.08.10
さっき、「お盆☆帰ってくるの楽しみにまってまぁす♪♪」ってメールを59歳の母から受け取って、汗が引きました。
もうすぐお盆ですね。
「お盆」をwikipediaで調べてみました。
『お盆(おぼん)は、太陰太陽暦である和暦(天保暦など旧暦という)の7月15日を中心に日本で行なわれる祖先の霊を祀る一連の行事。一般に仏教の行事と認識されているが、仏教の教義で説明できない部分も多い。古神道における先祖供養の儀式や神事を江戸幕府が庶民に強いた檀家制度により仏教式で行う事も強制し、仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在の形が出来たとされる。』
江戸幕府が、「檀家制度と抱き合わせで仏教的に先祖を祀りなさい」と決めたことだったんですね~、知りませんでした。
お盆には、家族全員が集まるご家庭が多いと思います。
先祖に思いを馳せるのと同時に、これからの世代に自身の「想い」をどう受け継いでいくかを、考えてみる良い機会ではないでしょうか。
「想い」という点では、遺言もひとつの方法です。
あまり知られていませんが、公正証書遺言には「付言事項」という欄があり、そこに自分の「想い」や「メッセージ」を、相続人に向けて遺すことができます。
法的な拘束力はありませんし、法律に反する内容はダメですが、たとえば
「三男の三郎よ、早く結婚して家庭を持って、母さんを楽にしてあげなさい」といった子どもに対する忠告めいたこととか、
「妻のちよ子よ、今まで本当にありがとう。君と結婚して一緒に歩んだ60年間は宝物でした。生まれ変わっても、必ず君を見つけてもう一度プロポーズするよ」といったあまーいラブレターでも、
「ポチの世話をしっかり頼みます。ポチはグルメなので、三丁目のペットショップ『わんにゃんランド』で売ってる『犬がモリモリ』しか食べませんのでよろしく」などといった、日常的なことでも構いません。
ちなみに、野村総合研究所がおこなったアンケート(全国の40─79歳の男女、18万6215人対象。回答者4万8865人。)調査によると、自身の資産の相続について、60代以上では過半数が、家族や子供への相続について考えているが、遺言等を用意していない回答者が全体の9割超を占め、そのうち約5割は準備する必要があると感じている、といった結果だったそうです。
その中で、「遺言」を用意していたのは4.2%、「エンディングノートやマイライフノート」を使った準備は2.3%だったそうです。
エンディングノートやマイライフノートで、生前から準備されるのはもちろん大事なことですが、法的な効力は全くありませんので、遺言の補助的なものとして利用されることをお勧めします。
公証役場で、公証人と証人2名立会いのもと作成される公正証書遺言で、ご自身の自由で熱い「想い」を、厳格な形式が定められたカッチカチの書面で遺しておくのもいいもんですよ。
遺言にご興味をお持ちの方は、ぜひ大阪相続相談所にお問い合わせください。【西田】