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とある人生最後の手紙(遺言)のご紹介

2012.08.23

とある遺言書の一部分をご紹介します。

私は株式会社OOを一代で,小さくても立派な会社に育て上げたことを大変誇りに思っている。
しかし,それは同時に,株式会社OOが私たち家族だけのものではなく,従業員や取引先の方々とともに成長する社会的存在となったということであり,私たち家族は,その重い責任を常に意識しなければならないということでもある。
本遺言書において,私が所有する株式会社OOの株式すべてを長男に相続させることとし,結果として他の相続人との形式的公平を欠く内容となったが,そのことは,去りゆく私に代わって長男に,その社会的責任と使命を果たすべき義務を課したという趣旨であり,決して相続人の権利に差違を設けようとするものではない。
長男は,結果として多くの資産を承継することになるが,それは当然に大きな責任と負債とが伴うものであるから,他の相続人はそれを十分理解し,長男を支えて,共に株式会社OOを発展させてほしい。
また,私の遺す財産は,私たち家族のものであると同時に,ありがたくもこの社会から与えられたものであるから,1円たりとも浪費することなく大切にして,再び社会に還元するような使い方をしてくれるよう,強く希望する。

上記の文章は遺言の中でも付言事項といい,法的な強制力はありません。
しかし,このような「想い」を通常の財産に関する遺言と合わせて遺すことにより,相続人や受遺者の間で起こり得る誤解や紛争を未然に防ぐという効果が期待できます。

当事務所では遺言を堅苦しい法律文書ではなく,「想い」を伝える人生最後の手紙と考えてご相談者の皆様をサポートさせていただいております。                              司法書士 中川 徳将

 

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